XSR900のアシスト&スリッパークラッチを装着

スリッパークラッチを、いつかはkuroki号に装着しようと思ってました。
そう、MT-09の購入検討当初のときから、ずっとね。

水面下で情報収集を続けていたところ、XSR900が発表されました。
スペックを見たところ…なんと、アシスト&スリッパークラッチが搭載されているじゃないですか!
ならば、純正流用も視野に入れて検討してみましょう。

パーツ 主な利用目的 税込価格
XSR900純正アシスト&スリッパークラッチ流用 公道用 (推定)50,000円
ライディングハウス:TSSスリッパークラッチ レース用 121,068円
スータークラッチ:スータースリッパークラッチ レース用 146,718円

何かの雑誌で、次のような記事を目にしたことがあります。

  • 純正品は、公道での安全性や耐久性を重視するため、作動性が劣る
  • レース用は、セッティングの幅が広く作動性が高い反面、耐久性が劣る

レース用のTSSスリッパークラッチに心が傾いていたときに、yasuoさんに相談したのです。そうしたら「諸々の条件を考えると、純正流用の方が断然オススメ!」と強く背中を押されました。
この一言で腹が決まり、純正流用で行くことにした次第。

純正流用ならば、頼りになるのは行きつけのYSP杉並南
メカニックの池谷さんに、調査と交換をお願いしたところ、面白そうですね!と頼もしい反応が。

4月20日。交換に必要な情報がすべて判明したと連絡を受け、必要なパーツの発注を依頼しました。
4月28日。池谷さんの強力なプッシュが効いたためか、バックオーダーとなっていたパーツ一式がすべてそろったと連絡がありました。
そして今日。kuroki号をドック入りさせて、スリッパークラッチ装着が始まるのです。

交換の一部始終


これらが組み込むパーツ群です。

フリクションプレートとクラッチプレートの重ね合わせた厚さがMT-09とちがうため、クリアランス調整が必要だそうです。
それらを考慮したパーツ選定となるのですが…、詳細は明かせません。ゴメンね。


MT-09のノーマルクラッチです。


ノーマルクラッチを取り外すと…。


走行1万キロちょいで、こんなに段付きが出ていました。
こんなの見たことない!と驚く池谷さん。

MT-09のトルクが強いのか、kurokiの乗り方が負担をかけているのか、はたまた両方なのか。
いずれにせよ、もうちょっとマシンを労って走らんといかんなあ、と反省するkurokiです。



XSR900のスリッパークラッチを組み込んでいきます。


ちなみに、F.C.C.製クラッチでしたよ。


スプリングを組み込みますが、なんと6本から3本に減っています。
これには少々説明が必要でしょう。


スリッパークラッチは、ボスクラッチとプレッシャープレートをはめ合う部分に、アシストカムとスリッパーカムという2種類のカムが設けられています。
シフトダウン時に強いエンジンブレーキがかかると、スリッパーカムがクラッチプレートの圧着を弱め、バックトルクを逃がします。これが本来の目的のスリッパー機構です。
通常のエンジン回転時は、アシストカムによるセルフサーボ効果がクラッチプレートの圧着を助けます。よって、従来よりも弱い反力のクラッチスプリングで圧着できます。副産物としてクラッチレバーの操作が軽くなるのが、アシスト機構です。
(参照:スリッパークラッチに対する誤解


左がXSR900のクラッチスプリング、右がMT-09のクラッチスプリング。
スプリングの本数を半分に減らされたためか、スプリング自体も強化されています(バネの線が太くなっています)。
短くなったのは、各プレートの重ね合わせた厚さに合わせたためでしょう。


スプリングが空いた隙間には、このゴムを差し込みます。
加速・減速両方のショックを和らげるためだと見られます。



スプリングを抑えるプレートを組み込んで完成!
と思いきや、ここからがひと仕事。キチンとクラッチカバーを取り付けるには、作業への集中が求められます。


やった!ハマった!と、嬉しそうな池谷さん。
MT-09のリコールでシフトシャフトアッセンブリの交換があり、クラッチカバーの脱着を何度もこなしていた池谷さんでさえ、今回の装着には苦労されていました。


ついでに、クラッチワイヤーも新品に交換するのです。
部品代も安いですし、ワイヤートラブルへの不安も払拭したいのですよ。

ファースト・インプレッション

早速乗り込んでみましょう。

まずクラッチレバーが軽い!感動的に軽い!
スプリングの本数が減っている効果がハッキリ現れています。ツーリングでの疲労の蓄積がちがうでしょうね。
これだけでも、大きなメリットになると考えますよ。

高い回転から一気にギアを落としてみます。
多少のショックはあるものの、リアタイヤがロックしたりホッピングしません。これはいいですね。

明日のツーリングで、カスタムシリーズ2で交換したパーツ群の検証を、ジックリやって来るつもりです。
詳細なインプレは、また後日!

事務連絡

XSR900のアシスト&スリッパークラッチに関するお問い合わせは、YSP杉並南へお願いします。
また、使用したパーツのお問い合わせはご遠慮ください。

交換費用の総額は、おおむね5万円とお考えください。
車両の状態によって前後するので、詳細はお問い合わせください。

なお、オイルを抜かなくても、クラッチ交換可能でしたよ!