MT-09のカスタム第三弾は、乗車姿勢の改善です。
コース走行などの気合いを入れて走る時に、ポジションが今ひとつシックリ来ないと感じていました。ステップの位置がちょっと前過ぎるなぁと。そこで、自分好みのポジションに変更するため、バックステップを装着することにしました。
あわせて、以前から憧れていた「あのパーツ」を組み込むざんす!
バックステップ選定
MT-09用のバックステップは、各社からリリースされています。
またがってみて、シックリするステップを選びたいのが本音ですが、そんな贅沢なことができる機会はありません。仕方ないので、カタログスペックから類推することにしましょう。補修部品の入手を考えて、国内メーカーに絞りました。
YAMAHA | OVER | BabyFace | AGRAS | STRIKER | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Back | Up | Back | Up | Back | Up | Back | Up | Back | Up |
0mm | 0mm |
-5mm -5mm 5mm 5mm |
15mm 25mm 15mm 25mm |
2.5mm 10.0mm 10.0mm 15.0mm 20.0mm 22.5mm 22.5mm 32.5mm |
37.5mm 47.5mm 57.5mm 37.5mm 57.5mm 47.5mm 57.5mm 57.5mm |
20mm 20mm 30mm 30mm |
35mm 45mm 35mm 45mm |
20mm 20mm 20mm 30mm 30mm 30mm |
20mm 30mm 40mm 20mm 30mm 40mm |
純正に対するステップ位置の移動量の一覧です。
OVERは控えめです。ノーマルより前に移動できるぐらいですし。
BabyFaceは一番アグレッシブな移動量。また、他より細かくポジションを設定できますね。
AGRASとSTRIKERの傾向は似ています。こちらもレーシー。
さてと。どうやって決めればいいかなあ…。
価格は実売6万~7万の間。写真を見る限りは、どこも質感が高いし。
そういえば、純正ステップではつま先のみ乗せているkuroki。この状態でステップが、土踏まずにある位置ぐらいがちょうどいい?
う~む。決め手に欠けるなあ…。
悩んだ結果、設定可能なポジションが一番多いBabyFaceを発注することに決めました。ところが、納期が5月15日ですと!エライ待つなあ。
Webikeを確認したら、OVERが在庫ありのSALEになってるじゃないですか。よし。じゃあOVERにしましょう!
という流れで、かなりイイカゲンに選定されたのでした。
データを集めて比較した割に、最後はエイヤー!なのですw
憧れの「あのパーツ」は
もったいぶってしまいましたが、答えはクイックシフター。
クラッチ・アクセル操作なしで、素早いシフトアップ操作を可能とするパーツであります。
これを導入すれば、SUGOのストレートを、加速を途切れさせずに走り抜けられるはず。JSB1000に参戦しているバイク仲間から、戦闘力は折り紙つきだよ!と勧められてましたし。
クイックシフターの定番はBATTLE FACTORY製のBATTLE SHIFTERですが、今回はTranslogic製をチョイス。
元YAMAHAファクトリーライダー・難波恭司さんのアクションクルーが取り扱っていて、難波さん自身もチェックされているから安心でしょう、という理由からです。
発注したパーツ群が届いたと連絡を受けたので、YSP杉並南にkuroki号をドック入りさせます。
Translogicクイックシフターです。ケーブルニョキニョキなので、配線大変でしょうねえ…。
換装の感想
ドック入り後、数日経った金曜日。
今回の担当メカニックである佐野さんから、仕上がったと連絡を受けました。「シフター、バックステップ共にかなり良いですよ!」とメールにあったので、ワクワクしながらkuroki号を引き取りに行きます。
仕上がったkuroki号に、早速試乗してみましょう!
足元のポジションは、ピッタリとハマりました。
前過ぎず、後ろ過ぎず、上がり過ぎず。いい感じの位置に収まっています。座る場所も、自然と一番後ろのタンデムシート側に収まるのが好印象。つられて身体が前傾になるのも嬉しい。
スポーツライディングの姿勢を作りやすくなりました。でもタラッと移動するときも窮屈さを感じず、いい塩梅にバランスしています。
そしてクイックシフターの威力は…スゴイ!
アクセルを戻さずにポンポンとギアを上げて行けるので、加速がまったく途切れません!
先日書き換えたECUの効果もあって、とても元気よい加速を楽しめます。
このカスタムはドンピシャでした!
むはは、と笑いがこみ上げてきます。当初の期待を大きく超えたカスタムは、ホント久しぶりです。
YSP杉並南へ戻り、ポジションの微調整を行います。
ステップの位置は目一杯後ろ・上げた状態(5mmBack・25mmUp)になっているそうですので、これはこのまま。
ハンドルをもう少し遠くしたかったので、ハンドルの角度を少し起こします。左右のレバーを水平に近い状態に上げて、加速時のベタ伏せ状態に合わせます。
ウインカーなどのスイッチボックスは、ハンドルに固定穴を開け直す必要があるので、ひとまず今までの角度で様子を見ることにします。操作しにくい場合は、後日また調整することに。
細部の写真
最後に、細部をチェックしてみましょう!
真上から見るとこんな感じ。質感が高いなあ。
ちなみにこのヒールプレートは、ブーツの靴底にこすられるので、美しい姿は今だけかも。
コメント
クイックシフター良いですね~
臨時収入でもあれば是非マネしたいです。
ところで画像のロッドエンドにロックナットが足らない気がするのですが・・・・??