12:00からの試乗枠がやってきました。
ブリーフィングで、YAMAHAの開発担当者からの説明を受けた後、お待ちかねの試乗開始です!
サーキット走行とは言っても、先導付き・追い越し禁止の走行なので、ツーリングのようなゆったりとしたペースです。
初心者にも安心!(我々には退屈ですが…)。
軽い!
スペックから軽いことは知っていましたが、やっぱり軽い。とにかく軽い。
サイドスタンドをかけたバイクを引き起こすのも軽い。
走り出しも軽いし、吹け上がりも軽いし、減速も軽い。
とにかく、何もかもが軽いのです!
と言っても、オフ車みたいに軽くないので、フロントがフラフラする感じはありませんでした。
軽い車体が、キチンと路面をとらえて走る感じですね。
3気筒エンジンのフィーリング
エンジンのフィーリングは、粒の揃ったパルス感が、低い回転から高い回転まで「パパパパパパッ!」と出る感じです。
4気筒の滑らかさや、2気筒の荒々さとは違う、独特のフィーリングです。kurokiの乏しいボキャブラリーじゃあ、うまく表現できないのがもどかしい(^^;;
パワー感も申し分なし。ひっかかるモタつく感じもなし。
軽量な車体を、グイグイ前に進めます。
排気音は勇ましく、やる気にさせてくれます。
でも、サーキットユースでは、もう少し大きめでも楽しいかな!?
今時のバイクらしく洗練された感じがありますが、反面、無機質にも感じました。
TRXの重ったるく、生きているような感じはありません。
3つの走行モード
走行モードは、A・STD・Bの3種類が用意されています。
Bは雨天走行などの、そっと走りたいとき用の設定。
STDは普通の設定で、Aはフロントがポンポン上がるヤンチャ設定。
最初の3周はBモードで、次の3周は好きなモードで走行するよう指示されました。
Bは拍子抜けするぐらい優しい設定です。でもアクセルをひねると、シッカリとスピードが乗ります。
この設定なら、大型バイク初心者にも安心ですし、雨天時や舗装林道を走るときにも使えそうです。
STDとAも試してみましたが、ひとまずSTDで身体を慣らせばよさそうです。
Aはヤンチャすぎて疲れそうですが、乗りこなせればスゴイと思いますね。
楽しいコーナリング
サスは良く動いてストロークします。
ピッチングモーションを利用して曲がる特性が、TRXっぽくて好みだ!
アクセルのコントロールは、すごーくやりやすいです。
エンブレの挙動も読みやすく、コーナーへのアプローチが楽です。
アウト側から一気にイン側へバンクして、キツめのラインをトレースしてみると、わりと簡単にヒザが擦れます。
バンク角はかなり深いようで、ステップやスタンドは簡単に接地しません。
ポジションはアップライトですが、ハングオフも余裕でこなせます。
シート上での自由度は高いため、どのポジションで落ち着けばいいのか、わからなくなって戸惑いました。
アウト側の肘をタンクに付けられないことにも、違和感を感じます。
もっとも、TDM乗りのyasuoさんに言わせると、「慣れ」だそうです。
事実、yasuoさんには全く違和感が無かったそうですから。
セパハンに慣れた身体を調整する必要がありますな。
不満も少し、あるのです
ストレートを加速する際は、上体をべたっと寝かせ、ケツをシートストッパーまで引くのが常識です。
MT-09のシートは前後が短く、思ったような体勢を作れなくて、ちょっとやりにくいなと思いました。
これも身体が必要なのかもね。
メーターはコンパクトですが、上体が起きているときは読みづらくて困りました。
別体式シフトアップインジケーターを後付けしたくなりました。
ブレーキングについては…よく効くことは感じましたが、肝心なところはわかりませんでした。
高い速度からガーンとブレーキかけて、荷重をかけたまま曲げる状態に持ち込まないと、コメントしづらいです。
サスはあまりセッティングできる余地はないようです。用意されているのは、プリロードと伸側減衰力の設定のみ。
今回は不満を感じませんでしたが、後付けのリプレースサスへの変更を検討することになるかもしれません。
まとめ
サーキットを数周走っただけですが、楽しさの片鱗は充分に感じることができました。
「軽さは正義」と言うことを、ハッキリと認識させてくれる、楽しいマシンです。
TRX/TDM乗りのハートに響くマシンだと思いますよ!
kuroki自身も、かなり響くものがありましたから。
ただ、上質に洗練されているため、TRXに比べて退屈な印象も持ちました。
イマドキの最新バイクに乗るなら、避けられないことなのでしょうね。
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