YAMAHA XSR900試乗記


YSP杉並南で、YAMAHA XSR900 60th Anniversaryに試乗しちゃいました。
アシスト&スリッパークラッチのフィーリングを体験したかったので、乗るのがすごく楽しみだったんですよ!

負圧キャブ車ライクなフィーリング

早速、XSR900にまたがります。
MT-09よりもちょっと高い視界に、なんとなく開放感を感じました。
シートの高さは3cmほど、MT-09に比べて高いそうです。
また、タンク形状の変更によって、着座位置が5cmほど車体後方に移動しているとのこと。

ハンドル・グリップやステップの位置関係は、MT-09から変わらないそうです。
なので、ちょっと腰を引いて、膝が前に出る感じの、そんな乗車姿勢になります。
ハンドル幅は広めでタンク幅は狭め、上体はアップライト。トコトコと走るのが楽しそうな「単コロ」のような雰囲気をまとっています。

アクセルをジワッと開けて、クラッチを合わせて、XSR900を走らせます。
ほんのちょっと「ため」があった後、前へ引っ張られるようにスルッと進みます。この感覚にはどこか覚えが…ああ、負圧キャブか!

ポンポンとシフトアップしながら加速。ブレーキングしながらシフトダウン。信号待ちの車列の間を縫いながら、半クラでトロトロ走行。
クラッチが感動的に軽くて楽ちんです。まるで250ccの小排気量マシンのよう。
「アシスト」の名は伊達じゃありませんな。ワイヤーなので繊細な操作も可能ですし。いいなあ、これ!

信号が青になり、再び走り始めます。
後続車との距離を確認した後、アクセルのON・OFFを繰り返してみます。
MT-09のようにドンッとトルクが出てギクシャクすることはありません。半拍おいてクワッとトルクが立ち上がるため、唐突感でビックリすることがないのです。
ダイレクト感が薄まる反面、気負わないアクセルワークができます。これは乗りやすい!

XSR900 開発ストーリー」によると、トラクションコントロールとアシスト&スリッパークラッチの組み合わせで、このフィーリングが実現されているとのこと。

XSR900で舗装林道のようなクネクネワインディングロードを走るシーンを想像すると…ニヤニヤが止まりません。

レトロな雰囲気をまとった最新マシン

ペースを上げてみましょう。

滑らかにカーブする陸橋を駆け上がりながら、アクセルをワイドオープン。勇ましいサウンドを発しながら、弾け飛ぶように加速していきます。
エンジンのフィーリングはMT-09と同じ。軽々と気持ちよく車速が伸びていきます。
単コロに見せかけて、やっぱり中身は最新のマシンです。

陸橋の継ぎ目を通過するたびに、鈍い突き上げが車体から身体に伝わってきます。フィーリングはスポーツバイクそのものです。
足回りは硬めに締め上げられ、動きにも節度があります。MT-09のフワフワとした動きが抑えられているのは、実にkuroki好み。

スリッパークラッチの効果を確かめるため、ブリッピングなしでラフにシフトダウンを敢行。
リアタイヤがホッピングすることなく、ギューンと滑らかにエンブレが決まります。

フロントブレーキの握り心地は硬めですが、握ればスルスルっと車速が落ちていきます。
軽量な車体を、よく効くブレーキで制動していることがイメージできます。


試乗コースはストレート中心のちょい乗りでしたが、十分に感じるものがありましたよ。

気負わず楽しいスポーツバイク

XSR900は、ホントによくできたマシンです。
MT-09と比べて悩む方は、きっと多いと思います。

なにより「軽さ」が印象的でした。
クラッチの軽さ、取り回しの軽さ、エンジンフィーリングの軽さなど、いろんな場面で感じる軽さが、乗り手に印象づけるのかもしれません。

TCSとA&Sクラッチによる加速の「ため」や、節度ある足回りも好ましい。
じゃじゃ馬マシンをねじ伏せる必要はありません。わかりやすい反応が返ってくるため、気負わず操作することができます。

ただ、ちょっと贅沢を言わせてもらうと、kurokiが求める水準に届いていない部分があります。
フロントブレーキの操作性はイマイチです。ラジアルマスターへの換装は必須ですね。
サスはかなり良くなりましたが、もっとしなやかさを求めたい。いずれOHLINSなどのサスに換装することになるでしょう。
ポジションはもっと前傾姿勢を取りたいです。ハンドルの幅を詰めて、バックステップに換装して。クイックシフターも欲しいところ。
以上の部分を更新すれば、かなり気持ちいいマシンに仕上がるでしょうね!

MT-09シリーズの熟成度が、メキメキと向上していると感じました。
2016年モデルのMT-09も、きっといいんでしょうね。

そろそろ、「なんちゃってSS」的なマシンが出ないかなあ…。
それまで乗り換えはお預けです!と、自制のブレーキを握るのでした。ギュー。