二台のツインマシン試乗記(箱根編)

先日のWebike Cafe Meeting 2015では、にゃぶさんのYAMAHA MT-07と、hajimeさんのDUCATI SuperBiike 1198Sに試乗しました。
ちょっと長くなりましたので、別投稿としてお届けします☆

にゃぶ仕様MT-07試乗記

にゃぶ仕様のMT-07の試乗は、箱根ターンパイクの上りでした。

またがると、まずポジションの違いに驚きます。
ステップが前なのにハンドルが低め。膝と肘がくっつきそうなほど近い。kuroki号のステップ後ろでハンドル高めのポジションとは対照的です。

若干の戸惑いを感じながら、MT-07を発進させます。

軽量な車体とパラツインエンジンの軽快なビートが相まって、軽やかに、でもぐいぐいと力強くターンパイクを登っていきます。
速すぎるとも遅すぎるとも感じない、とても気持ちのいい速さです。トルク感がちょうどいいんでしょうね。

ガラガラのターンパイクを、ちょっと高めのアベレージスピードで抜けていきます。
しばらく走って、腰をイン側へずらす乗り方よりも、両足でタンクを挟んで上体だけグッとインへ入れる乗り方のほうが、気持ちよく走れることに気付きます。
なにより、サスの動きがダイレクトに感じられ、路面の状態がつかみやすいのです。

にゃぶ仕様のサスペンションは、プリロードが強めにかけられているゴツゴツとした感じ。アクセルONによる姿勢変化が少ないところがkuroki好み。
ブレーキを使わずに、アクセルのON・OFFだけでコーナーを抜けると気持ちいいですね。

Rのきついコーナーで、強めのブレーキング。
ちょっと大きめのノーズダイブで、前方にぐいっと放物線を描くように沈み込みます。
ゴムみたいなぐんにょりした感じは、正直好みじゃないです。直線的にスッっと沈み込んでくれるといいんだけどなあ。
プリロードの設定から推測するに、にゃぶさんも同じ志向でマシンを仕上げたいと見ます。でも残念ながら、純正サスでは部品の限界を感じます。これ以上はセッティングでどうにもならない雰囲気です。
もっとも、これ以上の速度で行くなという、車体からのメッセージかもしれませんが。

ブレーキングでは素早く速度が落ちます。柔らかいけど安心感の高いブレーキです。
車体が軽いため、ブレーキングの領域を広く使うことができ、臨機応変にラインを選べる自由度があります。
これはライダーに上手くなったと感じさせてくれますよ。オフ車で舗装路の峠路を走るような感じに近いです。

マスターシリンダーを変えれば、ブレーキリリース時のフィーリングが良くなって、さらにブレーキングが楽しくなるでしょう。
でも、減速時に粘って踏ん張ってくれるサスでないと、真価を発揮できないかも。

そんなことを考えていたら、ゴールの大観山パーキングに到着しました。
ああ、もうちょっと走りたかったなあ。

まとめ。

MT-07の総評は、「軽やか」です。
このマシンの魅力は、このフレーズが一番シックリきます。気負わずに、走りを楽しめるマシンです。

ただ、車両価格が安いため、ブレーキや足回りに質感が乏しいのは、なんとかしたいところ。
ブレーキングが緻密なフィーリングになり、サスが腰のある滑らかな動きになれば、このマシンの軽やかな魅力が活きてくるでしょうね!

と、オーナーのにゃぶさんを煽っておきます。ふふふ♬

DUCATI SuperBike 1198S

haiimeさん所有の1198Sに乗って、椿ラインを下りを走ってみました。
久しぶりのSSですが、はたしてkurokiはうまく乗れるのでしょうか⁈

ポジションは前傾土下座系。まさにSS。
でも、思ってたほどキツくはないです。むしろYZF-R1の方がキツかったです。さらにmilleは…思い出すのもしんどい(汗)。

Vツインのエンジンが発する、ダカダカとした乾いた荒々しいビートが、身体を小刻みに揺さぶります。
特徴的なドカのフィーリングですね。

さて、比較的ゆっくりめのペースで、椿ラインを下ります。
流してコーナーを抜けていたはずですが、ふとメーターを見ると、体感の三割増しの速度に飛び込んでます!
なんという体感速度の低さ。乗り手に強い自制心が求められますね。

ブレーキングでは、車体の剛性感の高さを見せつけられます。そして破綻感は、まったく感じさせず。
フロントフォークは直線的にスッっと沈み込み、車速は急速にドロップ。路面に荷重をかけつつ、ターンインと同時にじわじわとブレーキをリリース。

ああ、なんてすばらしいフィーリング!
これぞSSの世界です。MTシリーズとは、レベルがまるで違います。
できれば、低荷重から動くサスに変更して、公道の走りを楽しみたいですね。このリッチな減衰はそのままで。

また、欲しいトルクが瞬時に取り出せるエンジンにしびれました。まさにトルクの塊。
YZF-R1のワープ感覚とは違う、ダダダッと路面を駆るトラクションの感覚は、ツインならでは。
エンジンブレーキのフィーリングも自然。速度の落ち方が速すぎず遅すぎず。イメージ通りにコーナーへ進入できます。
荒々しいビートには好みが分かれましょうが、ツイン好きのkurokiには実に心地よいフィーリング!すっごく楽しい!

前走車に追いついたので、ペースダウン。
ついさっきまで快楽マシンだった1198Sが、あれよ苦行マシンに早変わり。
そうだそうだ、SSってこういう乗り物でした。楽しめる幅がピンポイントに狭いのです。でも楽しさは深いからキケンなのです。

しとどの窟の駐車場に入って、1198SからMT-09にスイッチ。
今度はkurokiのMT-09で上りを走ります。

なんとまあ、すべるように走るマシンですこと!その違いに驚きます。
普段は荒々しさを感じていたMT-09のエンジンですが、1198Sに比べたら実になめらか。

MT-09は、ブレーキング時のピッチングは大きめ、制動も甘めで、質感は1198Sにはかないません。でも、操ってる実感を味わえるのが容易です。
また、視線が高くてポジションが楽なので、リラックスして走れるのもいいですね。

1198Sでこの実感を感じるには、高い荷重をかけられるペースで走らなきゃならないでしょう。
他のSSと同様に、時と場所と乗り手を厳しく選びます。

でもこの走りは、一度は体験してみることを薦めたい!
高い走行性能とはどういうことか、この走りのために犠牲なったことなど、きっと実感できるはずですし、自分の中に指標ができると思います。

1198Sの総評は「過激な愛人」かな。
ものすごく魅力はありますが、付き合うにはいろいろ消耗します。正妻にするには疲れますわ(苦笑)。

まとめ

対照的な二台のツインに試乗させてもらいましたが、どちらも違った魅力があって、楽しかったです。
そして、やっぱりkurokiには、MT-09が合ってることを確認できましたよ。

お二人とも、ありがとうございました!