カスタムシリーズ2の効果検証

GWのツーリング(1日目2日目)で、ガッツリ走りこみをしてきました。いろんな状況のコースを、かなり負荷をかけて走ったので、カスタムシリーズ2で換装したパーツ群の効果がクッキリと見えてきました。

  1. OVER Racing TT-Formula フルチタン 3-2-1装着
  2. BRIDGESTONE BATTLAX S21装着
  3. OHLINSステアリングダンパー装着
  4. PEOクロモリアクスルシャフト装着
  5. アシスト&スリッパークラッチ装着

ざっと検証結果をお伝えしたいと思います。

OVER TT-Formulaの効果は?

一番の効果は、気分が上がってやる気が出る ということ!
特に加速時のサウンド、トルク感が気持ちいいですね。
アクセルの開け方向が楽しいMT-09ですが、さらに楽しさが強まりました。

そして、全般的に動きが軽くなって、乗りやすくなったと感じます。
しかし、アクセルをゆっくり閉じていくとアフターファイアーがパン!パン!と鳴ってしまうことがあります。
二次エアの吸い込みをキャンセルすると収まるという噂を見聞きしますので、検討してみようかと思います。でも、ECUリセッティングが理想的な解決策なんですけどね。

なお、音量についてはノーマルに比べてややアップ程度。
耳から疲れることもなく、ほどほどに自車の存在をアピールできます。

BATLAX S21の効果は?

クセがなくスポーティに向きを変えてくれるタイヤです。
DUNLOP α-13もいいタイヤでしたが、S21の方が 上手くなった気にさせてくれます。

気になるグリップ力ですが、公道レベルでは不足を感じません。
早くサーキットを走らせてみたいですね!

減速時にタイヤが滑りやすいという噂を聞きましたが、その症状は見られませんでした。

ステアリングダンパーの効果は?

ちょっとだけ「ため」があってから、スイッとハンドルが切れます。
微細な動きがダンパーで吸収されるためか、ハンドリングの雑味が消えた印象 です。

多くの場面で安定したハンドリングを提供してくれます。特に荒れた路面でありがたみを感じます。
ただ、反応が遅れてドキッとする場面もありました。スキーのコブ斜面のような小さなギャップを超えながら左右に切り返す、そんな場面ではワンテンポ反応が遅れる印象です。
慣れてしまえば、勝手に身体が順応して、まったく気にならなくなりましたけどね。

クロモリアクスルシャフトの効果は?

ダイレクトでクイックなハンドリング をどう見るかで、評価が分かれるパーツです。

ターンイン前の「ため」がなく、スパっ!とマシンがバンクする特性です。
ステアリングダンパーによる「ため」がなければ、もっと反応がクイックだったでしょう。

そして、タイヤが拾った凹凸が、ダイレクトに身体に伝わってきます。
路面のざらつきを手のひらでなでるような、そんな生々しさがあります。

MT-09のAモードのヤンチャな刺激を好む方には、この反応はきっと癖になるはず。特にフロントサスを強化してあるマシンならハマるんじゃないかな?
逆に、Bモードのまったりした動きを望む方には、刺激が強すぎると感じるでしょう。

転がり抵抗が減ったためか、マフラーの軽量化が効いたからなのか、高速道路を90km/hで巡航すると燃費計がたびたび30km/lを記録するようになりました。1~2km/lぐらい燃費が伸びたかも。
ただ、マシンの取り回しレベルで軽くなると言われてますが、まったく感じ取れませんでした。

余談ですが、チタンのアクスルシャフトなるものも話題です。
こちらは、価格がめっちゃ高い(10万ぐらい)けど、ほどよい「しなり」で疲れにくいと聞きます。
機会があれば、フロントだけ試してみたいと思っていますが、思いの外クロモリを気に入っちゃいましたからね…。

アシスト&スリッパークラッチの効果は?

これは ほとんどのMT-09乗りにオススメしたいパーツ です!

まず、クラッチレバーが劇的に軽くなります。
ノーマルクラッチも軽い部類だと思いますが、それでも峠道を丸一日走った後は、左手にズッシリ疲労が残ります。
A&Sクラッチになると左手に疲労が残ってない!実にありがたいです。

シフトダウン時にリアタイヤがロックしないことも、精神的に楽です。
軽くブリッピングして回転を合わせてやると、ノーショックで気持よくシフトダウンが決まります。
余計なことに神経を使うことなく、ブレーキングに集中できるのが嬉しいですね。

面白いので、必要以上にシフトダウンをやってしまうのが難点と言えるかもしれませんが。

まとめ

今回のカスタムシリーズは、「物は試し」的な側面が強かったのですが、想定以上に良い結果が得られました。
マシンを積極的にコントロールして乗りたいkurokiには、しっくりとハマる仕上がりになりました。

「日常域でも楽しく走れて、なおかつ俊敏に走れるマシン」の純度も、さらに高まったと感じます。
なんとなく乗れる領域を削った敏感な設定なので、まったり派には厳しいバランスになったと思いますが、kurokiにはこれが楽しいのです!

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